ドイツ生まれの機械刃物 ・ ツールシステム
木材・プラスチック・アルミ用  研磨サービス

ニュース

ライツやその周辺で起こっている最新ニュースをご紹介しています。企業や製品に関する最新情報や、期日等の重要なお知らせ、プレスリリースのバックナンバーもこちらでご覧いただけます。ライツは常に最新情報をお客様にお届けします。



2017年リグナ展におけるライツの成功

5月22日から26日、ハノーバーで開催された世界で最も重要な木工機械の見本市においてライツは今回もその革新力を証明しました。あらゆる産業から意思決定のトップや専門家が来場し、経営陣および株主はこの見本市の成功と将来の業績への大きな可能性について語りました。

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2017年ライツリグナ展:    新次元の解決策

年々、ライツは未来志向のテクノロジーと独創的な解決策をもたらす製品で新基準を打ち立てています。 2017年5月ドイツ・ハノーバーで開催された世界最大規模のリグナ展において、ライツはその革新的な力を再び実証しました。

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DiaMaster UNO      NEW!
ダイヤマスター ウノ   新発売

「ダイヤマスターシリーズ」においてワンタイム・タイプ(使い捨て) のダイヤ・ルータービット  ダイヤマスター ウノ が新登場しました。


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プロフィールカットQ

2015年にハノーバーで行われたリグナ展にて、ライツは新世代のプロフィールカットツールを紹介しました:  業界最速プロフィールツーリングシステム


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ライツの広告

2015年現在までの掲載広告はこちらをご覧ください。

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記事・出版物等
ライツに関する記事や出版物はこちらをご覧ください。

2015  ヨーロッパにおける刃物のトレンド

今年5月のインターツム(国際家具及び素材展)とリグナ国際木工・林業機械展に見られたトレンドを刃物メーカーの立場からお話したいと思います。

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「欧州の木造建築用刃物とATCチャッキング技術」

欧州で木造建築材の機械加工への要望が増えたのは1980年代初頭と言われ、1990年代にはCAD―CAM化の流れが始まり、2000年より国際的普及が加速したと言われています。 木造建築は英語ではTimber-Constructionと呼ばれ、本誌でもよく取り上げられているとおり、エコかつサスティナブル(循環可能)な資源である木材を有効利用したいとの観点から世界的に需要が伸びています。


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2017年6月

2017年リグナ展におけるライツの成功


5月22日から26日、ハノーバーで開催された世界で最も重要な木工機械の見本市においてライツは今回もその革新力を証明しました。あらゆる産業から意思決定のトップや専門家が来場し、経営陣および株主はこの見本市の成功と将来の業績への大きな可能性について語りました。

オーバーコーヘン/ハノーバー、2017年6月6日  -  新しいブースコンセプトとスローガン「新次元の解決策」のもと、ライツは今年、広範囲な対応力とテクニカルノウハウを発表しました。ドイツ・オーバーコーヘンにある世界のマーケットリーダーは木材加工産業が現在直面する課題を解決します。

生産工程は、より早く、よりフレキシブルに、より高いコスト効率が必要です。 同時に加工品質を改善し、生態系への配慮と経済性もそれぞれ最適でなければなりません。 見本市の期間中600㎡のブースは多くの来場者が訪れました。これによりライツは国際的なリーディングポジションをさらに強化し、リグナ展後のビジネスを推進しています。

ライツの革新的なツールソルーションはリグナ展において発表されました。 新しいカッターヘッドシステム「プロフィールカットQダイヤモンド」は替刃式木材加工刃物のパイオニアとしてさらなる技術の刷新を遂げました。超軽量アルミニウムの本体と再研磨可能で外径不変のダイヤモンド刃というユニークな組み合わせは、生産性と効率を大幅に向上させます。このプロフィールツーリングシステムは木材及びプラスチック加工の多くの分野で使用されています。

ウィスパーカットソーでは、非常にユーザーフレンドリーで未来志向の鋸技術をデザインしました。さまざまな刃型のインテリジェントな配列による完璧な分割配列の刃で切削抵抗の減少を達成しました。昇降盤(スライドソー)でのクロスカットはその空転時においても、騒音が劇的に減少しています。
木造建築で長年実績のあるヘリカットプログラムはリグナ展に向けてさらに開発され、他の多くの用途に転用されています。よって、この工具システムの適用範囲はかなり広がっています。

ハノーバーで開催されるリグナ展は、木材機械加工用の機械、システム、工具の国際的に主要な見本市です。伐採から工業生産までの木工業界の完璧な付加価値連鎖はすべてここで見られます。今年はフロアスペースが見直され、小規模木工所と大量生産工場対象の刃物を集約して展示しました。 約1、500社が出展し、93、000人が来場しました。うち約45%は海外からの来場者です。世界中すべての地域、特にアジア、北米、ヨーロッパからの来場者が増加しました。


ハノーバー、リグナ展のライツブースは5日間の開催期間中大勢の来場者で賑わいました。(写真:Leitz)


ライツは見本市成功後の実りあるビジネスを見込んでいます。
(写真:Leitz)





2017年5月

2017年ライツリグナ展


新次元の解決策
何十年もの間、ライツのイノベーションは競争の激しい市場において独創的な加工解決策により品質と生産効率を確かなものにし、お客様を一歩前へ導いてきました。その進歩的な思考とテクノロジーは、環境や経済に最大限の配慮をしつつもより早く、より適応性があり、高い費用効果と最高品質を確保する生産工程にするための解決策を実現し、業界のトレンドを作り続けています。

年々、ライツは未来志向のテクノロジーと独創的な解決策をもたらす製品で新基準を打ち立てています。 2017年リグナにおいて、ライツはその革新的な力を再び実証します。

持続可能性
価値ある資源を最適に使用し続けるには、新しいアイディアと手法が重要です。業界のリーダーとして、ライツはハイパフォーマンスコーティングの研究と加工技術を開発するための自社施設に投資しました。マラソンハイパフォーマンスコーティングは刃寿命を大きく延ばし、生産性を改善しました。薄刃鋸のテクノロジーは、より薄く最小限の切削幅を得ることにより材料の利用率が改善することを明らかにします。

順応性
総合的な品揃えは多数の選択肢を提案し、あらゆる用途にすばらしい解決策をもたらします。この広範囲な品揃えに加え、ハイブリッド、インテグラル、リップテック等のテクノロジーが製造により高い順応性を与えます。ライツの研磨可能で外径不変なプロフィックス、プロフィックスC工具システムとナイフ交換可能なプロフィックスQ工具システムはお客様それぞれのご要望にあわせた特別で効率的な解決策を提案します。この製品群の多さは比類ないものです。

生産性と効率性
プロフィールカットQで、ライツは業界最速のプロファイルツーリングシステムを提案します。ユーザーは同じ刃数でもより速い周速で稼働できるため、高い生産性と生産高を達成できます。プロフィールカットQは精度、切削品質、操作性においても新たな基準を打ちたてます。さらに、マラソンハイパフォーマンスコーティングによりナイフの刃寿命が大幅に長くなりました。 エッジエキスパートダイヤモンド工具は多くの用途で有利な生産をもたらすもう1つの解決策です。ライツは加工だけでなく、セットアップ時間や機械のダウンタイムの短縮、生産工程の最適化にも焦点をあてています。例えばライツブリリアンスカットソーは1つの作業工程を完全に省略できます。2つのツーリングシステムの組み合わせにより加工品質と費用対効果の両立が可能になります。 ライツのハイブリッドテクノロジーは超硬工具システムにダイヤの刃を組み合わせ、生産工程を徹底して最適化します。性能と効率の著しい進歩は、1つの工具で荒取りと仕上げ両方の加工を行うライツインテグラルテクノロジーによっても実現します。

専門知識
人、機械、加工材、工具が完全にマッチしてはじめて最良の品質と効率をもたらし、経済的成功に導きます。140年以上の経験と加工知識をもち、広範囲で独創的な製品を提案するライツは、機械の持つ最大限の機能を引き出し、生産加工の安全性と効率性を獲得する唯一の選択肢です。


信頼性
ライツは製造業におけるサービスプロバイダでありお客様にとって信頼できるパートナーです。ライツの製品ラインナップから最適な解決策を選び出す技術的なアドバイスにはじまり、メンテナンス・修理からツールマネージメント規程段階に応じ、全面的に責任を持って行う円滑な商品供給サポートまで、その形はさまざま。
ライツは世界中どこでも高性能な工具と良質で均一なサービスの提供を実現しています。

2017年のリグナ展で、ライツがどう技術革新を続けるかをご覧ください。
15ホールのF16スタンドで“Solutions in new dimensions”.(新次元の解決策)をテーマに展示しております。お客様のご来場を心よりお待ち申し上げます。


ill. 1:  ライツのマラソンハイパフォーマンスコーティング、刃寿命を延ばし常に生産性を改善し続けています。


ill. 2:  ライツプロフィールカットQプレミアムは業界最速のプロファイルツーリングシステムです。ユーザーは同じ刃数でもより速い周速で稼働できるため、高い生産性と生産高を達成できます。


ill. 3:  ライツブリリアンスカットソーは1つの作業工程を完全に省略し、製造工程を最適化します。


ill. 4:  ハイブリッド、インテグラル、リップテック等のテクノロジーが製造により高い順応性を与え、より優れた加工品質と費用対効果をもたらします。





2016年8月

ダイヤマスター ウノ     新発売


「ダイヤマスターシリーズ」においてワンタイムタイプ(使い捨て)の、
ダイヤマスター ウノ が新登場しました。




ダイヤ・ルータービット ダイヤマスター ウノ (使い捨てタイプ)
刃先径
全長 有効長 シャンク 刃数 右回転
D mm
GL mm NL mm S mm   ID 番号
12
75 25 12 x 40 1+1 枚刃 DIA-130077466
16
110 40 16 x 55 1+1 枚刃 DIA-130077468




2016年

ライツ創業140年  常にお客様と進化します。















6月 2015年

プロフィールカットQ


業界最速プロフィールツーリングシステム

ライツプロフィールカットQ

業界最速プロフィールツーリングシステム
ハノーバーで行われたリグナ展にて、ライツは新世代のプロフィールカットツールを紹介しました:
プロフィールカットQの上位仕様であるプレミアムバージョンは、木工業界最速の最大秒速120mの周速(高速回転)を可能にしました。 この新製品は高い仕上げ品質と使いやすさなど、あなたにより多くの利益をもたらします。

プロフィールカットQ – 次世代のプロファイルツーリングシステム – は精度、切削品質、操作性の新たな基準を打ち立てます。 このプレミアムバージョンにおいては、業界最速の切削スピードを提供します。

すべての切削により高い品質と生産性を
  • より速く
  • より使いやすく
  • より高い耐久性

加工時間の短縮と大幅な切削品質の改善による最大生産性
■ より重い負荷に耐えられる革新的クランピングシステム
■ 熱や摩擦を低減する機能的コーティング 
■ 軽いツールボディ

最小限のセットアップ時間と最大の利便性
■ セッティングゲージ不要の替刃の自動調整
■ カッターセットを外さずに替刃交換可能
■ 防塵に優れた固定ネジ
■ 替刃交換時の高精度なナイフセットが可能
■ 低騒音デザイン

優れた切肌が長続き
■ マラソンハイパワーコーティングの替刃
■ 高い品質を持続する革新的なコーティング技術
■ 高いバランスによる振動の低減




ライツの広告


2015年現在までの掲載広告はこちらをご覧ください。

















The Leitz Service
   ライツ広告 ウッドミック2015年9月版
ライツのサービス: メーカー品質の研磨とメンテナンス


プロフィールカットQ ライツ広告 ウッドミック2015年8月版 


インダストリー4.0   ライツ広告   ウッドミック2015年7月版 



プロフィールカットQ ライツ広告 ウッドミック2015年6月版  


ハイブリッドツール ライツ広告 ウッドミック2015年5月版 ダウンロード Solid carbide drills


リグナ展示会 ライツ広告 ウッドミック2015年4月版 ダウンロード Coated shank tools


新テクノロジー ライツ広告 ウッドミック2015年3月版 ダウンロード Coated Minifinger cutter

CLT ライツ広告 ウッドミック2015年2月版 ダウンロード Coated planer knife

木製サッシ ライツ広告 ウッドミック2015年1月版 ダウンロード Leitz-App






記事・出版物等


2015 ヨーロッパにおける刃物のトレンド

ライツ株式会社の佐藤真一(統括部長)による記事がウッドミック2015年8月号に掲載されました。

今年5月のインターツム(国際家具及び素材展)とリグナ国際木工・林業機械展に見られた
トレンドを刃物メーカーの立場からお話したいと思います。




ゼロ・ジョイント・テクノロジー:
インターツムでも採り上げられていたゼロ・ジョイント・テクノロジー「接着層を限りなくゼロ」への動きが家具業界で拡がっています。 エッジ貼りには一般的にEVA、ポリオレフィン(少)、高性能なPURを塗布するタイプと、ポリマー又はグルーをプレコートしたエッジを照射メカニズムによって活性させ接着するゼロ・ジョイント用エッジの二つに分かれます。 あえてゼロ・ジョイント・エッジと呼ぶのは、2008年より「レーザー照射(又はプラズマ)によって貼るエッジ」として始まったプレコート・エッジが今では「ホットエアー」「NIR(ニア・インフレアド・ラディエーション/近赤外線)」等で接着が可能になってきたからです。 ゼロ・ジョイント・エッジであれば接着層が通常の三分の一から四分の一へ改善できると認識されています。 リグナ展でもドイツ、イタリア、オーストリア等の主要木工機械メーカーがゼロジョイントエッジ対応の縁貼り機を多く展示し、この2年でゼロ・ジョイントが家具製造業者にとって身近になり、品質向上を目指し家具業界全体が動いている事を体感しました。

ゼロ・ジョイントの普及により刃物側にもより高いソリューションが求められます。 縁貼前の切削肌、表裏化粧材へのシャープな切れ味、そしてその状態の長期持続などが要求されます。 ライツでは「エッジエキスパート」の強リード型のミーリングカッター(ハイドロスリーブ搭載)とルータービット(焼嵌めチャック搭載)で対応しています。 紙化粧ボードの場合でも持ち上がりの無い切削ができ、極薄接着層との相乗効果で非常に美観に優れた製品加工に貢献します。


エッジ・エキスパート刃物 


ゼロ・ジョイント・テクノロジー


ハイドロスリーブ搭載のミーリングカッター


インダストリー4.0:
ドイツを中心にインダストリー4.0(第4次産業革命)の名で大きなプロジェクトが進められています。ITを駆使した生産工程のデジタル化と自動化、製販のネットワーク化による短納期、在庫ゼロ化など大きな躍進が期待されています。 一部の先進木工機械メーカーも今回のリグナ展にてそのトレンドを発信していました。  この分野では機械メーカーだけではなくIT通信業界ともコラボレートし、端末や機械のコミュニケーションもキーとなります。
ライツではこれに応えるためにICチップ内蔵の刃物及びツールホルダーを発表しました。 以前よりHSKのコーン内にチップを埋め込むタイプは存在していましたが、現在はよりコンパクトなチップが開発されルータービット・シャンクや鋸台金上に設置することも可能になります。ここには寸法や回転数と言った基本刃物データの他に切削距離や特殊処理情報など記憶させ、刃寿命管理や距離あたりのコスト管理に使用されます。  またカッター上に「QRコード」を打ち、書類を持ち出さずにスマートフォンをかざしてデータを読むなどストレスの少ない工場環境も目論まれています。




穴の横にICチップ搭載したカッターと側面にチップ搭載した焼嵌めチャック。


スマホ等で使用条件の目視確認をする。


高速回転加工への要求:
生産性向上の観点より送材速度(又は加工ヘッド移動速度)の加速化が求められています。
機械側はNCにおけるリニアガイド/ボール・スクリュー/ラックなどを組み合わせた高速設計やスルーフィード機械(テノーナーなど)のチェーン開発が進み、より速くより安定した加工が実現化しています。 そこに刃物側も対応すべく、1刃あたりの切削量を適正化するため「より速い回転に対応する刃物」への要求が高まりました。
ここで周速とナイフマークについて説明しましょう 。 周速とは刃先がどれだけのスピードで材に当たるかを管理するものです。 周速は刃物径と回転数から算出されます。 回転数速い/刃径大きい⇒刃が材に当たるスピードが速い⇒繊維切断能力が高くなると言う効果を生みます。  また、ナイフマークは回転数と送りと刃数により決定されます。 公式は下記の通りです。

今業界から求められているのは「このナイフマークを維持したまま、送り速度を上げて生産量を増やしたい」との声です。 刃数を増やしても、全てが有効切削する保証はなく、刃コスト増大の原因ともなります。  結果として「回転数をあげる」方向へ刃物メーカーは対応を求められます。 

ライツの新開発の成形替刃式カッター「プロフィルカットQ」は標準で最高90m/s周速、「プロフィルカットQプレミアム」は最高120m/s周速まで対応します。 前述のφ120径刃物を10,000R.P.M.ではなく14,000R.P.M.(周速88m/min.)で回転させれば、送りを6m/min.から8.4m/min.(それまでの4割加速)に増速でき、加工時間の短縮が可能になります。 同時に繊維切断能力も向上し、切り肌も改善します。




プロフィルカットQプレミアム


HSKアーバーに搭載された複合成形カッター

動的バランス:
高周速、高速回転がマーケットから求められば、当然「動的バランス」も重要なファクターとなってきます。 切削肌に大きく影響が出るポイントです。 特に複合カッターにおいては機械の軸を傷めぬよう厳しくバランス取りされた刃物以外は使えないケースも出ています。 動的バランスはG値で表現されます。 車のタイヤのバランス同様、回転させた状態で物体のどこに重量偏差があるのか検知し、それをドリルなどで削りバランスを取ります。 回転刃物にアンバランスが生じればそれが振動となり、結果粗い切り肌として現れます。  複数のカッターが正しく組み合わされないと、バランスが狂う事もあるので、カッターを理想状態からバラさないようにメーカーで焼嵌める(半永久固定)時もあります。 そしてG2.5以下の厳しい条件を求められる際は、軸と刃物孔の嵌合公差による偏心も排除される必要があります。 これには焼嵌め、油圧(ハイドロスリーブやハイドロスピンドル)機構との併用が効果があります。




バランス値G1とG16の切削面に出たナイフマーク


最後に:
他に展示会全体を見て感じたのは、鋸とカッターでは風きり音や振動を減らす工場内騒音減少のトレンド、ドリルは穿孔を長期安定させる超硬ムクへの転換が見られました。  機械の方では搬送と組み合わされたNC機の発展は目覚しく、それにマッチした刃物を選択しなければならない事を痛感しました。  正しい道具を持たない職人が良い仕事をするのは困難です。 
機械もまた然りです。 機械技術の発展と共に刃物も進化します。  
ニーズに合ったアプリケーションを理解した上で提案をする事が要求されています。








記事・出版物等


「欧州の木造建築用刃物とATCチャッキング技術」

ライツ株式会社の佐藤真一(統括部長)による記事がウッドミック2014年9月号に掲載されました。

欧州で木造建築材の機械加工への要望が増えたのは1980年代初頭と言われ、1990年代にはCAD―CAM化の流れが始まり、2000年より国際的普及が加速したと言われています。 木造建築は英語ではTimber-Constructionと呼ばれ、本誌でもよく取り上げられているとおり、エコかつサスティナブル(循環可能)な資源である木材を有効利用したいとの観点から世界的に需要が伸びています。

今回は構造部材のジョイント部の加工用刃物について話をしたいと思います。 日本では「プレカット」と呼ばれる加工です。 プレカット機は英語でJoinery machine(ドイツ語でAbbundmaschinen)です。 欧州の加工機はATC(オートツールチェンジ)+5軸(6軸)制御が主流で、その背景にはATC用高周波モーターの入手のしやすさがあります。 SK, HSK規格の高周波モーターメーカーが多く、用途に応じたものを容易に選択・購入できる状況にあります。  日本では機械柱に専用モーターを複数搭載し、同時に複数箇所を切削加工して、シフトあたりの生産量を高める専用機のデザインが多く、そこが欧州のプレカット機との違いと考えられています。 

欧州プレカット機械用刃物:

ヘリカットカッター:
外径不変と形状不変が求められるので、替刃式の刃物が基準となります。 ライツでは加工時間短縮を優先した設計をし、速い送り速度、低騒音、低振動、低い切削抵抗を可能にしました。大型欠き取り用のヘリカット15カッター(2)はφ250からφ350mmまで、刃幅は20から100mmまで対応します。 平ほぞ及び柱欠き用の中型ヘリカット15カッター(5)はφ60からφ125まで標準品が用意されています。 それ以下の径にはφ40からφ50でヘリカル状に替刃を配列したヘリカット11カッターを作成します。




ヘリカット15カッター

ヘリカット11カッター

溝突刃物とアリ加工刃物:

外径が大きいものは替刃式ヘリカット15カッター(3)で対応し、それ以外は超硬ムクのコーティング・スパイラルルータービットで加工します。 ライツではφ25で有効120mm全長200のものなど建材用に大型のスパイラルビットを用意し、高能率で加工できるものを提供します。 アリ接ぎ・カマ接ぎ用カッターに関しては、顧客のご希望に合わせた専用設計をします。 更に刃物が長くなる場合は、コレットチャックとの接合部の遊びを排除するために「焼き嵌めチャック」の併用や「モノブロック」デザインで高い完成度と優れた同心性を実現できます。 モノブロックとはカッターとテーパーチャッキング部分を1つの素材から削り出して刃物を製造する方法で、ライツは世界でもかなり早い時期から、この方法を取り入れてきました。 


替刃式アリ・カッター(欧州仕様)

焼き嵌めチャック搭載のVカッター

モノブロックのアリ・カッター
 
モノブロックのカマ・カッター

複合アリ・オス・カッター

複合アリ・メス・カッター

コーティング・スパイラルルータービット

ドリル:
厚み150mm材の貫通、300mm集成材の貫通穴などの加工が多くあります。 そのため有効長が長く、屑吐け効率の良い逃げ溝(フルート)デザインが求められます。 ライツは「レビン」ドリルの名で独自の屑排出の優れた設計の錐を提供します。

座ぐり付レビンドリル

レビンドリル

ATCの2面拘束のチャッキング
欧州プレカット機では2面拘束の「HSK」規格が標準となっています。 コーン面に加え、平面(フェイス)が密着するので剛性が高く、アキシャル方向の精度安定、落下事故に対する安全性などメリットが多く、大外径・重量刃物が用いられる建材加工機には2面拘束が適しています。 HSKのクランプ機構を図示します。

左図が装着前、中図がツールホルダーのコーン内部にツメが挿入された状態、右図がツメが効いて固定が完了したものです。 固定バー(緑)が上に引き上げられ、ツメ(赤)がホルダーを上方に引き、2面が密着(拘束)します。 プルスタッドを引っ張るだけのコーン型ツールホルダーとは全く異なる事が分ります。 

次に各HSK規格の特徴についても見ていきましょう。 木工機械ではHSK-F63, HSK-E63が多く採用され、工作機械ではHSK-A63が採用されています。 「63」と表記があるのは平面(フェイス)の直径を表します。 F63とE63ではコーンの大きさが異なり、Eの方が大きく、より大外径・重量刃物に適していると言えます。 逆にFの方は小径かつ小型刃物に適し「高速回転」を求められるものに向いていると言えます。 例えるなら、モーター回転が1万8千から2万4千回転の高速の時はF63、大外径の刃物で回転は6千から1万2千までならE63の選択が適正と考えられます。 A63はコーンのサイズはE63と同じですが、オリエンテーション溝とコーン上に切欠きと穴があります。

5軸(6軸)制御の建築材加工機の場合、斜めからの加工の時ナットやモーターが加工材や機械支柱にぶつからないように「長さ」が必要となります。 刃物自体を長くできない時は、全長の長いコレットチャック、細い先端のサイドロックのチャックが用いられます。 

HSK-E63のコレットチャック

HSK-F63のカッター用アーバー

ロング型のサイドロック・チャック

ロング型のコレットチャック

鋸用アーバー







お問い合わせ
詳細はこちらまでご連絡ください:

TEL 045-533-3020
FAX 045-533-3021

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